ここ数日腹巻きの魅力に取り憑かれている大門です
12月に入り毎朝『冬だな!』と感じるほどの寒さになって参りましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?
わたくしはと言えば、冒頭にも書きました通り腹巻きブームが来ておりまして、最初は寝る時だけにしようとお風呂上がりに身に付けた所…
( ^ω^)・・・「あっ、あたたかい…(幸せ)」
もうバカボンのパパばりに日中も身に付けることにいたしました。
寒い季節が苦手な皆さん、腹巻きオススメです(笑)
それはさて置き、先月の終わりにBSを見ておりましたらこんな映画が放送されていたのでこちらでご紹介したいと思います。
『トキワ荘の青春』
1996・日本
恐らくアラフォー世代には耳馴染みがあるであろう『トキワ荘』。
手塚治虫をはじめ石ノ森章太郎、赤塚不二夫など漫画の神様を生み出した、まさに知る人ぞ知る伝説のアパート。
これまでトキワ荘にまつわるドキュメンタリー番組や、実際にそこで生活されていた先生方のインタビューなどでその時代背景や漫画の変化などある程度予備知識があったので、個人的にいままで「気にはなるけど、なかなか観られない…(+“神様”が沢山出てくるのでガッカリする展開にならないか不安)」と言った感じでいました。
舞台は1950年代、東京豊島区にあるアパートで漫画家を志す青年たちの物語。物語はアパートの住人でもあり漫画家でもある“テラさん”こと寺田ヒロオ(役:本木雅弘)さんの目線で描かれます。
恐らく15年前くらいに観ていたら、「秘密基地みたいで面白そうな生活だなぁ。」と思ったに違いないですが、2021年現在にこの映画を観ていると登場する若者の生活は、さながら『シェアハウス?シェアオフィス?』とも思えてくるので、古い時代のお話ではありますがどこか新鮮さを感じることができます。
そして一番印象に残るのは彼らの生活の様子だけでなく、彼らがとてもクリエイティブに漫画というジャンルを開拓していく一方で、読者が求める漫画と自分が描きたい(漫画を通じて伝えたい想い)漫画の狭間でどう折り合いを付けていったらよいのか…、観ていて思わず『自分ならどうするだろうか』と考えさせられる物語終盤。
映画や音楽などから新しい刺激を吸収し、それを漫画に投影する者もいれば、これまで描いてきたジャンルを一変する者、はたまた漫画からアニメーターとして食べていくことを決意する者、そして漫画から離れていく者。
その後彼らがどういう道を辿るかはご承知の通りですが、人それぞれ時間の流れとともに人生の選択を迫られる時があり、その選択を器用に選べる人もいれば、またそうでない人も世の中には沢山います。
その時ベストな選択をしたと思っていても、時間が経ってみたらとんでもない選択だった事に気が付くこともありますし、逆に選んだ道を間違ったと思っても時が経てば「意外と悪くないかも」と思えることもあるわけで、現代…、まぁとりわけ自分の生活なんかを見渡すとリスクを回避する安全な道ばかりに気を取られることが多くなってきたなと感じます。
この映画ではそんなことを考えるきっかけをくれると思います。オススメです!!
映画『トキワ荘の青春』デジタルリマスター版公式サイト
「トキワ荘の青春 デジタルリマスター版」予告編