オープン7周年。なんでトラビレを始めたのか【前編】

コワーキングスペースTrial Villageは2013年5月にオープンしたので、今月で丸7年です。

見学に来た方などに、ときどき 「行政が運営していると思ってた」「NPO団体とかが補助金とかもらって運営してると思ってた」って言われるんですが、全くの個人でやってます。 「シバタの実家が資本家で道楽でやってる」「税金対策にやっているのでは」と思ってる方も居た(居る?)みたいですが、お金にはいつも困ってます。

年数が経つといろんなことを忘れてっちゃうし、トラビレがどんな施設なのかっていうのを開設の経緯を書くことで少しでも理解していただこうかと、今回のブログはその辺を書いていきます。大筋の話は前編後編で、捕捉する内容は色々別途書こうかt。

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トラビレを始める前、私は父親の会社で働いてました(今もうっすらやってますが)。会社と言っても父親、母親、私、従業員一人の4人でやってる小さな会社。事務所は自宅の居間です。

そんな事務所でのデスクワークは「家族の干渉」「テレビなどの誘惑」「孤独感」などの理由があり、集中して仕事がしたいときには近くの喫茶店でよく仕事をしてました。

当時一番お世話になったのは、岩田の「西洋茶店」(http://www.currentcoffee.co.jp/occidental-cafe/)。コーヒーが美味くて、深夜までやってて、机もまあまあ広くて(、当時はタバコも吸えて)、席によっては(もちろん店員さんの許可を得て)コンセントを使わせてもらったりもしました(当時の常連特権?)。(その縁で、トラビレのコーヒーはカレントです。)

他の喫茶店やファミレスもときどき使用してましたが、どこに行っても、
・Wi-Fiがない
・コンセントがない
・長居しづらい
・隣の客がうるさい(ときがある)
などの問題がどうしてもつきまといます。

そんな時にたまたまネットニュースで「コワーキングスペース」なるものの存在を見つけたので、当然「こんなん近所にあれば絶対行くわ!」ってなりました。これが2012年夏くらいかな?確か、世界初のコワーキングスペースが2006年開設、日本初のコワーキングスペースは2010年だったので「これからの時代の働き方!」みたいな紹介記事だったと思います。それから時間を見つけては「コワーキングスペース」を探したんですが、当時ちょうど閉店したての「豊鉄の森」という自習室が一番近しい施設で、それ以外には豊橋や東三河にコワーキングスペースが見つかりません。

コワーキングスペースのコンセプトが単なる「ワークスペース」ではなく「コミュニティ」としての機能もあるっていうのも魅力でした。当時の私は刺激に飢えていて、自分とは違う考え方の人との出会いがあるかも、という期待もありましたし、自分と同じように飢えている人と出会いたい、という想いもありました。

探す過程で「こんなスペースってこの辺に無い?」とか「こんなスペースがあったらいいよね!」と会う人会う人に言って回ってたんですが、そのうちみんなの反応が、

「お!いいね! …けど、そんなに探してるのに見つからないなら自分で作っちゃえば?」

って感じな反応に変わってきました。多分みんなシバタの相手をするのがめんどくさくなってきたんだと思います。

単純なので、みんなに言われると「いっちょやってみっか!」みたいな気分になってきます。当時西駅の「189(ワンパク)通り」も空き店舗が多く家賃がそこそこ安いって話を聞いてたので、儲け考えずにとりあえずやってみるかなって思ってました。その時のイメージは、家賃3万円くらいで席数15席、シバタが居る時だけの不定期営業。家賃とか水道光熱費が稼げればラッキーくらいのつもりでした。今でさえようやく知られてきた「コワーキングスペース」なんて単語は受け入れられないと思い、考えた店名もシンプルに「電源カフェ」。

よし、とりあえず不動産屋に問い合わせてみようと思ったら、ちょうど年始(2013年1月3日だったかな?)で不動産屋が電話に出ません。

今思い返せば、これが大きな運命の分かれ道でした。まだまだ長くなるので、後編に続きます。

shibata

shibata

Trial Village代表。
いち個人事業主として日々奮闘してます。

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