トライアルビレッジをご利用の皆さんお久しぶりです。
毎月8日の『たこ焼きDE異業種交流会』にしか参加していない大門です。
もう何年振りかも覚えていないこの『たまに観るならこんな映画』、いつもたこ焼き食べるだけでも優しく迎え入れてくれるトラビレに感謝を込めてこの年の瀬に書いてみようと思います。
というわけで今回紹介したい映画はコチラ↓
『 ROCKY 3 』
(1982年・アメリカ)
言わずと知れたボクシング映画の金字塔、ロッキーの3作目。
主演・演出・監督を務めるのもシリーズ1作目から引き続きシルヴェスター・スタローン。
ロッキーは1~5・ファイナル、スピンオフ2作とどの作品から観ても面白いですが、より理解を深めるには1作目から観ることをお薦めします。ですが今回敢えて3作目を紹介したいのは、ロッキーがそれまで(1&2と)異なる点があるからです。
それは、ロッキーが1・2とチャンピオンの座を狙う“挑戦者”の立場から、3で初めて現役のチャンピオンとして“挑戦される”側に立つこと。
このロッキーシリーズは毎回主人公ロッキーがリングに立つ意味・理由は何なのかが明確に描かれています。
1では主人公自ら自堕落な生活を抜け出し成功をつかむ為
2では愛する妻や子の為に
3では敬愛するトレーナーの為
4では友や祖国の為
などがあり、とりわけこの3作目は人気が高いです。
もう40年以上前の映画なので一般教養として1・2とあらすじなど細かい所は端折りますが(笑)このブログにたどり着いたトラビレ利用者の皆さんに、映画を見る前にお伝えしたいのは、『いつまでも挑戦者でいることって大事だよね』ということです。
1・2で活躍するロッキーはチャンピオンになる為、あるいは愛する妻エイドリアンと二人の間に生まれた息子の為、文字通り血眼になってトレーニングを重ね現チャンピオンであるアポロ・クリードを倒します。
ですがこの3での冒頭、地位や名声、金を欲しいままにしたロッキーは誇らしげではあるもののどこかでファイターとして虚しさを感じます。
それは選手生命の短いボクサーとして少しでも長くチャンピオンの座にいて欲しいというトレーナーのミッキーなりの気遣いでロッキーよりも弱い選手を対戦相手にさせられていたという事実に加え、世界ランク1位のクラバー・ラングとの対戦後に起こる悲劇から、自分がいかにチャンピオンの座に甘んじていたかを思い知らされるからです。
引退も視野に入れ、満身創痍のロッキーに手を差し伸べたのはかつて拳を交えた前チャンピオン、アポロ・クリードでした。
アポロはいまのロッキーに最も足りないものは『鋭い野獣のような眼だ』と伝え、それを一緒に取り戻そうじゃないかと“ある約束とともに”鼓舞するのでした。
アポロと共に激しいトレーニングを重ねるうちに初めて自分が挑戦される側に立ってすべてを失うことへの恐怖を実感していることを口にします。
試合当日やれることはすべてやったロッキーは激闘の末にクラバー・ラングから見事チャンピオンの座を奪還します。
そして試合ののちにロッキーとアポロはTVや新聞記者などメディアのいない非公式なリングで互いに最高の拳を交えるのでした…。
この作品を観て思うのは主人公(あるいは観ている自分)はやはり周りの人に支えられて生きているということ。ファイターとしてトレーナーに頼りっぱなしだったり、幸せの絶頂で傲慢になっていたり、ハングリー精神を失ったり、個人事業主として長くやっているとこういう悩みも出てくると思います。
そんな時はぜひこの映画を思い出して欲しいのです。
自分はいまロッキーのように満身創痍の状態なのか、はたまたアポロのように身近な人を鼓舞するトレーナーになるのか。
久しぶりに熱くなってしまいましたが、ロッキーなら子供のころに観たよ!という方も、初めて観る!という方も是非シリーズを追ってご覧いただけたら幸いです。
ちなみにわたくし洋画は普段字幕派ですが、この時代の映画は吹き替えも十二分にお楽しみいただけると思います。
特にロッキー役は羽佐間道夫さんや玄田哲章さん、アポロ役は内海賢二さんあたりが演じている映像があればなお楽しめると思います。(ブックオフのDVDコーナーに行けば大体あるはず・笑)
というわけで今回は『ROCKY 3』をご紹介させていただきました。
いやぁ、映画って本当にいいもんですね。
それではまた!

